茨城県つくば市には、ボランティアで農家を手伝う制度「農業サポーター」がある。無報酬で交通費も出ないのに、15年以上続いている。何が人を引きつけるのか。参加して魅力を探ってみた。
近年、つくばエクスプレス(TX)沿線の人口急増で注目されるつくば市は、農業も盛んだ。耕地面積は筑西市に次いで県内2位の約9900ヘクタール。日本有数の芝の産地で、ブルーベリーやネギ、コメづくりも。市は農家以外の住民にも農業に触れてもらおうと2008年度から「農業サポーター」を実施している。登録人数は約200人。昨年度は1年間で、のべ738人が参加した。
重労働を心配していたが…
6月上旬、記者(48)は柳橋成一さん(67)の畑を訪れた。
市職員から受け取った文書に…